原題 Spy Kids
Spy Kids 2:The Island of Lost Dreams
2001年・2002年 アメリカ映画
#TBT 2001 #SpyKids Uncle Machete and the fam pic.twitter.com/ARXJFTo8ic
— Danny Trejo (@officialDannyT) 2020年1月30日
私が子どものころめちゃくちゃハマって何度も繰り返し見たのが、スパイキッズです。
その昔たまたまTVで放送していた「マスク・オブ・ゾロ」にハマり、アントニオ・バンデラスに一目ぼれした私は、もれなくスパイキッズにもドはまりしたわけです。
アントニオファンならばお馴染みのロバート・ロドリゲス監督。彼の作品はとにかく面白いですね!
彼の作品はエロい・グロいのイメージがありましたが、こんなに面白いファミリー向けのコメディ映画も作れるのかと驚きました 笑
いろいろとチープな仕上がりではあるんですが、そこがまた良いんです。
簡単にあらすじを言うと、
カルメンは何でもそつなくこなすタイプだが、しょっちゅう弟の面倒を押し付けられることにストレスを感じ、学校をこっそりサボることも。ジュニは弱虫で学校ではいじめられている。
二人に共通しているのは、さえない両親にうんざりしていること。
ある日、両親の不在で叔父さんに預けられた二人だったが緊急事態が起こり、両親は実は凄腕のスパイだったことを知る。悪者が家に押しかけ、わけもわからないまま緊急脱出を迫られるカルメンとジュニ。どうやら両親は悪者に捕まったらしい。
二人は手がかりを探りながら、世界征服をたくらむ悪者から両親を救うために奔走する!
何でもできるが故にプライドが高く、いつも弟を馬鹿にしているカルメンと、おまぬけだけどピュアな心を持ち、時に鋭いところがあるジュニ。
協力し合い大きなピンチを乗り越える過程で、家族の絆ができていくのがポイントです。
子ども映画と馬鹿にするなかれ、大人が見ても笑えて楽しい作品です。
中でも、いつも殺し殺されをしているダニー・トレホの愛らしい役がいちばんの見どころかもしれません 笑
まー、とにかくキャストが良いですね。みんな大好きです。
パパ役はアントニオ・バンデラス。
アントニオもイケイケの時代です。個人的にはゾロのあたり(90’s)からここら辺のゾーンのアントニオがいちばん魅力的に思います(もちろん若ーーーい頃も最高だけど)。
ママ役のカーラ・グギーノも可愛い系の美人で、めちゃくちゃ好きな女優さんです。とってもチャーミングですよね。「ナイト・ミュージアム」や「ガンパウダー・ミルクシェイク」の役もすばらしかったです。
カルメンを演じるのはアレクサ・ヴェガ。現在彼女は35歳。小さいころ「ツイスター」にも出ていたらしいです。全然気が付かなかった……。しかもその後「マチェーテ」にも出ていたの!? も、もう一回観なおさなきゃ……!
ジュニ役はダリル・サバラ。現在31歳。wikiによると彼もマチェーテに出ている……?
ちなみに彼は2018年にメーガン・トレイナーと結婚しているそうです。長続きしてほしいですね。
脇を固める俳優陣も最高です。
本物の叔父さんを演じるのは監督の従兄弟であるダニー・トレホ! 彼も私が大好きな俳優の一人です。ああ、またマチェーテを観たくなってきた……。
偽物の叔父さんの方もロドリゲス作品の常連であるチーチ・マリンです。あっ、いつもの人だ!と安心します 笑
他、アラン・カミングやロバート・パトリック、ボンドガールを演じたことがあるテリー・ハッチャーなどなかなかに豪華。
2の方のあらすじはこんな感じです
前回のカルメンとジュニの活躍をきっかけに、OSSには子どもエージェント組織が新設され、二人を筆頭に多くのスパイキッズが活躍するようになっていた。
新局長が発表される大統領主催のパーティーへ参加したコルテス一家。新局長に選ばれるのはパパ・グレゴリオのはずだったが、期待むなしくダナゴンが任命された。乾杯したシャンパンに盛られた睡眠薬で大人たちは倒れ、その間に謎の男たちが大統領の懐から"トランスムッカー”という謎の兵器を奪い去っていく。
ライバルのスパイキッズであるダナゴンの長男・ゲイリーに「奪われたのはこいつのせいだ」と汚名を着せられスパイをクビになったジュニ。
密かにゲイリーに想いを寄せているも、落ち込むジュニを見かねたカルメンは、OSSのシステムにハッキングしてジュニのステータスを復活させ、汚名返上のためこっそり二人でトランスムッカーを奪還しに行く。
たった一年後の作品ですが、カルメン演じるアレクサがより大人っぽくなった気がします。ジュニはまだまだ可愛い感じ。
今作ではママの両親、つまりじじばばが出てきてパパをいびったり、ライバルのスパイキッズ兄妹が出てくるなど、新たな要素も加わっています。さすが飽きさせないロドリゲス兄貴。雑なCGもご愛嬌です。
おじいちゃん役はリカルド・モンタルバン。知らない俳優さんでしたが、明らかに貫禄があり、大物俳優なんだろうなと思い調べたらやはり戦後に大活躍したハリウッドスターだそうです。スタートレックの悪役でも有名なんだとか。
おばあちゃん役はホランド・テイラー。キルトに綴る愛やトゥルーマンショーなどに出ている女優さんです。
ジュニといい感じになる大統領の娘を演じたのはテイラー・モムセン。表情のひとつひとつにおしゃまな感じが出ていて、これは大物の予感……という演技でした。彼女は2,3歳から子役をやっており、ゴシップガールで一躍ブレイクしたのだそうです。
ライバルスパイキッズの妹ガーティを演じたのはエミリー・オスメント。ハーレイ・ジョエル・オスメントの妹なんですね。確かに顔をよく見ると似ているし、演技もバッチリでした。「シークレット・アイドル ハンナモンタナ」では主人公の親友を演じていたそうです。
他、フループやミニオンも引き続きちょい役で出ていたり、ビル・パクストン、スティーブ・ブシェミも出てきて相変わらずの面白さでした。
ところで、私はスパイキッズの吹き替え声優陣の良さも大変気に入っているポイントだったりします。
アントニオには安定の大塚明夫さん! これ以上安心感のある声優が他にいるでしょうか? 渋くてクールなトーンの時と、コメディの時のお茶目なトーン、どちらも好きすぎる……アントニオとデンゼル・ワシントンの吹き替えは特に大好きです。
また、カーラ・グギーノの高乃 麗さん。この組み合わせが本当に好き。高乃さんはヘレナ・ボナム・カーターの吹き替えのイメージもありますね。
カルメンの清水理沙さんもとってもカルメンに合っていて、ちょっと大人びた感じが良い!
ジュニは常盤祐貴さん、彼は「ハリーポッター」シリーズのロンを演じた声優さんです。ジュニもロンも、気弱な性格ですよね。年代的に同じなので、「賢者の石」のロンをもう一度聞いて声を比べてみたいな。
久々にDVDを買って観たスパイキッズはやっぱり最高でした。何より、自分が子どものころわくわくした作品を、娘が楽しんでくれたのがうれしいです。「これ大好き!」とドはまりしてくれたのがたまりません。
やっぱり良い映画は時代関係なく楽しめるな~と改めて思いました。
ラティーノの魅力を存分につめこみ、大人にも子どもにもウケるコメディセンス、耳に残る音楽など、ロドリゲスの手腕が随所に散りばめられた名作だと思います。
「スパイなんて簡単だけど、家族がまとまるってむずかしいの。それこそが価値のある任務よ」